仕入れ・小売向け

雑貨の仕入れ完全ガイド — 小売店・EC が仕入れ先を見つける方法と選び方

読了目安 約9分
白い棚に色とりどりの陶器の器やポットが並び、観葉植物が飾られた明るい雑貨店の店内

写真: Matthias Briz(Pexels)

雑貨の仕入れ先は、卸・仕入れサイト、展示会、ブランドとの直接契約などから探せます。個人事業主や開業直後でも事業者確認(審査)を通れば仕入れられ、他店と被らない品揃えには、定番品だけに頼らず複数のブランドを小ロットで組み合わせます。

雑貨は、扱えるジャンルもブランドも幅広い商材です。インテリア雑貨、生活雑貨、文具、ギフト向けの小物と、方向性しだいで品揃えが変わり、「どこから、何を仕入れるか」がお店の個性を左右します。

このガイドでは、仕入れ先の種類、個人・開業前の段階での始め方、テイスト別の探し方、他店と被らない品揃えの作り方、利益の残り方、仕入れ先の選び方までを、手順と表とともにまとめました。

雑貨の仕入れ先にはどんな種類があるか

雑貨の仕入れ先は、大きく3つの種類に分けられます。それぞれ始めやすさや出会える商品の幅が違うため、まず全体像を押さえます。

仕入れ先の種類 特徴 向いている段階
卸・仕入れサイト ネット上で複数のブランド・商品を探して発注できる。登録無料のものが多い 開業初期。まず品揃えを試したいとき
展示会・見本市 雑貨ブランドと直接会って実物を見られる。新しい取引先と出会える 方向性がある程度決まってから
メーカー・ブランドと直接契約 独占的に扱えることもある。条件交渉が必要 主力の商材が固まってきたとき

多くのお店は1つに絞らず、日々の補充は卸・仕入れサイト、新しいブランドとの出会いは展示会、と役割を分けて併用しています。開業したばかりの段階では、登録無料で小ロットから試せる雑貨の仕入れサイトから始めるのが現実的です。オンラインでの仕入れと実店舗の問屋・展示会の違いはネット卸とは、仕入れの基本用語は小売店・EC の仕入れ完全ガイドで解説しています。

個人でも雑貨は仕入れられる — 開業前・開業直後の進め方

雑貨の仕入れは、法人でなければできないというものではありません。個人事業主でも、これから雑貨屋やネットショップを開こうという段階でも、利用できる仕入れ先があります。ただし卸価格は事業者向けの価格のため、「事業として仕入れる相手かどうか」を確認する審査があるのが一般的です。登録の前に、次の情報をそろえておくと手続きが滞りません。

  1. 開業届の控え、または法人の登記情報
  2. 店舗やネットショップの URL(開業前なら、扱う予定のジャンルと販売方法)
  3. 屋号・事業内容・取扱予定のカテゴリ
  4. 請求書の送付先と支払方法

ネットショップの開業と同時に仕入れを始める場合は、在庫を持つ順番も選べます。先に商品を仕入れて撮影・掲載する方法のほかに、仕入れ先によっては商品データを先に受け取って掲載し、注文が入ってから仕入れることもできます。開業初期に手元の資金を在庫へ寝かせたくないときは、後者から試すと負担が軽くなります。

テイスト別に雑貨の仕入れ先を探す — 北欧・韓国・ナチュラル・アンティーク

扱いたいテイストが決まっているほど、探し方は変わります。大きくは、そのテイストのブランドを扱う国内の卸から仕入れる方法と、海外の見本市や買い付けで直接引く方法の2通りです。

テイスト・ジャンル 主な探し方 確認したい点
北欧・ヨーロッパ雑貨 国内の輸入卸・正規の取扱店。輸入雑貨を扱う卸サイト 国内で販売できる範囲、為替による価格改定
韓国雑貨 韓国雑貨を扱う国内の卸。現地の卸市場やブランドへの直接発注 関税と国際送料、リードタイム、補充の続けやすさ
海外雑貨全般 海外の見本市に足を運ぶ。輸入代行を使う 輸入手続き、食品衛生法や電気用品安全法など該当する規制
ナチュラル雑貨 国内の作り手・小規模ブランドを展示会や卸サイトで探す 生産のペースとロット、切らさずに補充できるか
アンティーク・ヴィンテージ雑貨 骨董市や海外での買い付け、専門の業者 一点物で再現性がない。中古品を買い取って売る場合は古物商許可が必要

海外から直接引くほど他店とは被りにくくなりますが、輸入手続き・関税・在庫リスクは自分側の負担になります。最初から輸入に踏み込まなくても、国内の雑貨の仕入れサイトで「そのテイストを持つブランド」を探すところから始められます。国内で試して反応を見てから買い付けや輸入へ広げる順番が、負担を抑えやすい進め方です。

雑貨の仕入れで「他店と被らない」品揃えをつくるには

雑貨の仕入れでいちばん悩ましいのは、「同じ商品がどこの店にもある」状態になりやすいことです。人気の定番品は多くの店が扱うため、価格の比較にさらされてしまいます。

鍵は品揃えの独自性です。安さで競うのではなく、「このお店だから置いてある」と感じてもらえる組み合わせを作ることが、雑貨店・雑貨 EC の差別化につながります。次の3つが基本の考え方です。

考え方 具体的な進め方
複数のブランドを組み合わせる 1つの卸だけに頼らず、方向性の近い複数ブランドを混ぜて棚をつくる
出回りにくい商品を混ぜる 大手モールで見つかりやすい定番品だけに偏らせない
テーマで束ねる 「暮らしの道具」「贈り物」などテーマを決め、ジャンルを横断して集める

定番品をまったく置かない必要はありません。集客の入り口になる定番品と、独自性を出すための少し珍しい商品を意図的に混ぜ、小ロットで試して反応の良かった組み合わせを軸に育てていきます。品揃えの編集を突き詰めたい方は、セレクトショップの仕入れでブランドの探し方と取引の進め方を解説しています。

雑貨屋は儲かるのか — 利益の残り方を決める3つの数字

「雑貨屋は儲かるのか」は、扱う商材と運営のしかたで大きく変わるため、一律には答えられません。ただし、利益が残るかどうかを決める要素ははっきりしています。

要素 何を見るか
掛け率(仕入原価率) 小売価格に対して仕入れ値がどれくらいか。ここが利益の上限を決める
販売にかかる費用 送料、決済手数料、モールやカートの利用料、梱包資材
在庫の回転 仕入れた商品が売れるまでの期間。滞留すると資金が在庫で止まる

雑貨は単価が低めの商材が多く、1点あたりの利益額も小さくなりがちです。掛け率だけを見て判断すると、送料や決済手数料を引いたあとに手元に残らない、ということが起こります。仕入れを決めるときは、卸価格・送料・想定する売価をセットで確認してください。掛け率の計算式と業種別の目安は卸価格の決め方で解説しています。

在庫の回転も同じくらい重要です。小ロットで試す進め方は、売れ残りで資金が止まるのを防ぐためのものです。

雑貨の仕入れを始める手順

雑貨は選択肢が多いぶん、やみくもに登録して回ると迷いやすい商材です。次の順番で進めると、無理なく品揃えが固まります。

  1. 扱いたい雑貨のジャンル・テイストと、お店のテーマを言葉にする
  2. そのジャンルに強い卸・仕入れサイトをいくつか登録する(多くは無料)
  3. 気になる商品を小ロットで試し、実物の質と納期を確かめる
  4. 反応の良かったジャンルとブランドを軸に、仕入れ先を絞り込む
  5. 方向性が固まったら、展示会や直接契約、海外からの買い付けで扱うブランドを広げる

はじめから完璧な品揃えを目指す必要はありません。小さく試して反応を見ながら、売れる商材と相性の良い仕入れ先を見つけていくのが、在庫リスクを抑える進め方です。

雑貨の仕入れ先を選ぶときのチェックポイント

登録できる仕入れ先は多くありますが、続けやすいかどうかは条件しだいです。次の5点を確認するとミスマッチを減らせます。

チェックポイント 見るべき理由
最低ロット(最低注文数) 小ロットで試せるほど、在庫リスクを抑えられる
商品の被りにくさ 定番品ばかりだと他店と差がつかず、価格競争になりやすい
掛け率・送料 実際に手元に残る利益が変わる
支払い条件・締め日 資金繰りと経理の負担に直結する
商品データの扱いやすさ EC に掲載するとき、画像や説明文が使える形かどうか

雑貨で特に大事なのは「商品の被りにくさ」です。安さだけで選ぶと、結局どの店にもある商品ばかりになり、お店の理由が薄れてしまいます。数字の条件と合わせて、品揃えの独自性を保てるかどうかも判断材料になります。

なお、orosy のバイヤーポータルは登録・利用が無料で、クレジットカードの登録なしで始められます。複数の仕入れ先・約 20 万点の商品を、1つの画面・1つのカートで検索から発注まで扱えます。審査制で、審査を待つ間もテストモードで検索から発注まで試せます。在庫を持たずに商品を自社の EC に並べ、注文が入ってから仕入れる、という始め方もできます。

複数の雑貨ブランドをまとめて仕入れる方法

品揃えを独自性のあるものにしていくと、扱うブランドは自然に増えます。良いブランドを見つけるたびに新しい仕入れサイトへ登録していくと、ログイン先も注文も請求もブランドの数だけ分かれます。この手間を抑えるには、複数の仕入れ先を横断して発注できる仕組みを使う方法があります。仕入れ先が違う商品でも1つのカートでまとめて発注できると、探す手間と管理の手間の両方を減らせます。詳しい進め方は仕入れ先の一元管理で手順つきに解説しています。

よくある質問

個人で雑貨を仕入れる方法はありますか?

あります。個人事業主でも、これから開業する段階でも利用できる仕入れ先があります。卸価格は事業者向けの価格のため事業者確認(審査)があるのが一般的で、開業届の控えや店舗・ネットショップの URL、扱う予定のジャンルを用意しておくと手続きが滞りません。

雑貨店はどこから仕入れているのですか?

卸・仕入れサイト、展示会・見本市、メーカーやブランドとの直接契約が主な仕入れ先です。多くのお店は1つに絞らず、日々の補充は仕入れサイト、新しいブランドとの出会いは展示会、と役割を分けています。

雑貨屋は儲かりますか?

扱う商材と運営のしかたで変わるため、一律には言えません。利益が残るかどうかは、掛け率(仕入原価率)、送料や決済手数料などの費用、在庫の回転の3つで決まります。雑貨は単価が低めの商材が多いため、掛け率だけで判断すると費用を引いたあとに残らないことがあります。

雑貨店の仕入れ先はどこがいいですか?

最低ロット、商品の被りにくさ、掛け率と送料、支払い条件、商品データの扱いやすさの5点で比べます。雑貨では、他店と差がつく品揃えを保てるかが特に重要です。1社に決め切らず、方向性の近い仕入れ先を複数併用するお店も多くあります。

他店と商品が被らない雑貨を仕入れるにはどうすればよいですか?

大手モールで見つかりやすい定番品だけに頼らず、複数のブランドを組み合わせます。あまり出回っていない商品を扱う仕入れ先を選び、テーマで束ねると独自性が生まれます。

韓国雑貨や北欧雑貨など、海外の雑貨はどう仕入れますか?

そのテイストのブランドを扱う国内の卸・仕入れサイトから仕入れる方法と、海外の見本市や買い付け、輸入代行を使って直接引く方法があります。直接引くほど他店と被りにくくなる一方、輸入手続き、関税と国際送料、リードタイムは自分側の負担になります。

雑貨を小ロットで仕入れることはできますか?

できます。1点や少量から仕入れられる仕入れ先を選ぶと、売れるか分からない商品に大きな在庫を抱えずに試せます。最低ロットは仕入れ先ごとに異なるため、登録前に確認します。

複数の仕入れ先を、1 つの画面・1 つのカートで

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